補助循環を、ひと目で。
数値を入力すると最上段の回路酸素供給・酸素移動量と注意所見が更新されます。
空欄=未評価。タブ切替は不要です。
① ECMO回路 + 自己心臓
主要データを上から入力するだけ。特定メーカーのECMOには依存しません。
+ VO₂I用の追加測定(必要なときだけ)
全身VO₂Iは「人工肺で加えた酸素量+自己肺で取り込んだ酸素量」から推定。シナリオVO₂Iは常に仮定値です。
ⓘ O₂ERの意味・計算式・注意
O₂ER=届けた酸素のうち血液から取り出された割合。酸素含量を用いる場合 (CaO₂−CvO₂)÷CaO₂×100、血液ガスの一部がない場合は (SaO₂−SvO₂)÷SaO₂×100 で近似します。CaO₂=1.34×Hb×SaO₂/100+0.0031×PaO₂、CvO₂=1.34×Hb×SvO₂/100+0.0031×PvO₂(単位 mL O₂/dL)。
VA-ECMOでは自己心拍出とECMO血流が併存するため、肺動脈血とECMO脱血側血液の酸素飽和度は異なる場合があります。本計算値は採血部位別の参考O₂ERであり、全身O₂ERや全身VO₂を直接示すものではありません。乳酸、Hb、ECMO流量、自己心拍出量、尿量、末梢循環などと併せて評価してください。
ECMO脱血側の酸素飽和度を「全身SvO₂の理想値」とは扱いません。肺動脈SvO₂と回路脱血SO₂を平均しません。
② 併用補助循環
機器をオンにすると、必要な数値欄だけ開きます。
IABP・Impellaは両方記録可能。各機器の表示流量をそのまま合計DO₂Iに足さないでください。
IABPの有無はDO₂Iへ直接加算しません。Impella CP/5.5とLVADの流量は自己COとの二重計上に注意。
③ 灌流をみる基本データ
いつも見ているモニタと血ガスだけでOK。
MAP・乳酸・尿量・右手の酸素化が分かると、上の「注意所見」が更新されます。判定・治療指示ではありません。
④ 詳細な血行動態必要なら深掘り。測れない数値は空欄で構いません。⌄
切替で記入済みの数値は消えません。採血位置ごとにO₂ERを独立計算します。
Impella表示流量はSwan COに含まれる可能性があり、単純加算は二重計上となる場合があります。どちらも教育用の理論モデルで臨床的なSVR実測値ではありません。
肺動脈収縮期圧・拡張期圧・CVPが必要
参考:病態別の参考閾値。AMI右室梗塞で0.9以下は注意MAP・①の自己心拍出量が必要。ECMO全身CPOではありません。
参考:0.6 W未満は報告上の注意値。VA-ECMO中の自己心拍出由来CPOには直接適用しないCVP・PCWPが必要
参考:一律の正常カットオフなし。病態別解釈SVRはECMO流量+Swan-Ganz COを分母とした教育用モデル。ECPELLA時はImpella流量を「含める/含めない」で比較できます。PVRはSwan-Ganz COを肺血流の代用とした条件付き計算です。VA-ECMO中のPAC COは測定誤差があり、実際のSVR・PVRを保証しません。
MAP・CVP・有効COが必要
参考:安静時 約700–1600 dyn(8.8–20 WU)MAP・CVPまたは肺動脈圧・PCWP・有効CO・BSAが必要
mPAP・PCWP・COが必要
安静時目安:≤2 Wood(≤160 dyn·s/cm⁵)。VA-ECMO中は肺血流量の正確性が必要MAP・CVPまたは肺動脈圧・PCWP・有効CO・BSAが必要
+ 回路の追加モニタリング
人工肺前後の圧差:未評価。圧ポート位置・機種により定義が異なります。
⑤ 追加検査・臓器評価必要な場合だけ開く。7日以内の基準Crは初期入力には不要。⌄
薬剤投与量の換算(NAD・DOA・DOB・ミルリノン・ピトレシン)
投与流量(mL/h)と投与量(γ/U/min)は左右どちらからでも入力できます。濃度・体重が足りない場合は算出しません。
NADは調製液における実際のノルアドレナリン量で濃度を入力してください(塩換算に注意)。数値と薬剤名・製剤濃度を必ずダブルチェックしてください。
今、注意して見ること
上の数字に合わせて更新。病気の診断ではありません。
⑥ 循環動態サマリー・医師への報告入力した数値・未評価項目・注意所見を自動で整理。⌄
記録は、許可しない限り端末へ自動保存しません。氏名・IDなど患者を特定する情報は入力しないでください。
入力すると報告メモが表示されます。
⑦ 出典・ガイドライン管理参考値・適用条件・改訂日を確認。⌄
- ELSO 成人VA-ECMO管理(2021)
- ELSO ECMO回路(2022)
- SCAI SHOCK 2026改訂(2026-11-06)
- KDIGO AKI基準(2012)
- WSES腸間膜虚血ガイドライン(2022)
- MCS多学会コンセンサス(2023)
- ESC/ERS 肺高血圧ガイドライン(2022):PVR正常範囲・診断境界
- 右心カテーテルにおける正常血行動態・抵抗指数(2024)
- SSC 2026(昇圧薬選択)・VASST 2008(ピトレシン0.01–0.03 U/min)
- ACC心原性ショック管理(2025):灌流所見の参考
- VASST(NEJM 2008)バソプレシンの臨床試験でU/min表記
- VA-ECMO中のSwan-Ganz CO・肺血流量の解釈(2025レビュー)
確認日:2026-11-07。診断・治療判断への使用には施設内評価・妥当性検証・医療機器該当性確認が必要です。
参考値は成人の安静時/特定病態の目安です。VA-ECMO・Impella等の補助中はそのまま治療目標とみなしません。全身酸素需給のモデル比・O₂ERに一律の臨床判定閾値はありません。
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